感情を向ける際は人間に
森繁さんがお亡くなりになりましたね。ファン歴はまだ浅いけど、非常に好みの役者さんです。
なんとなく喜劇より文芸作品のほうが多く観てるのですが、森繁さんの、軽やかさや人物造形、可愛く感じるおかしみを醸し出す風情がたまらなく素敵で、ファンになりました。
川島雄三でニュープリントだということで、 『青べか物語』'62 川島雄三 を神保町で観ました。
一応これでも若い方なので喜劇の部分では笑えないものもあるのですが、切ない部分はぐっときちゃって、あまり感想も書く気になれません。でも自分だけのために書きます。(いつものこと)
出てくる役者陣のアクの強さは半端ないです。それぞれが個性をぶつけ合って、刺激し合って、感情を戦わせているようでした。役者の顔のアップ(横からでも後方からでも)が、人間のさまざまな顔を映し出していて、不気味に個性がコチラ側にまで迫ってくる感じでした。
浦安って小さい頃家族から聞いてたのは、この映画ほどじゃないにしろ、'72 の『色情姉妹』くらいのへんぴな所で、このまちの人々の“ハダカの付き合い方”が少しうらやましくなってきて、今の自分の人間関係を思うと情けなくなりました。
「本能的で人間味がある」とナレーション且つモノローグにもありましたが、そういった人間関係の喜怒哀楽は、この主人公「都会の人間関係に疲れた作家の先生」にも必要な環境の変化だったのか、その意味や理由はこの時点ではわかりませんが、何かしらの影響は受けたんだろうなと思いますし、わたしもこのような架空の場所でグズグズ書いてるだけで、それさえ居場所がないような気がしますし、リアルな交流にも限界を感じてきていたので、さらに自分の心を見つめ直して、人間を信じられない(信じたくない)心境になっていたのかなと、省みたりしました。
省みたと言っても、落ち込むのは嫌なので、どんなに好きな世界に入っても結局どこも一緒で、信頼するのは難しいし自分の存在が変わるわけじゃない、疎外感がつきまといます。…それでも誰かとつきあっていきたい、と思うようになってきました。
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